羽生善治氏、肩書きは「九段」に 公式HP「本人の意向踏まえて」
日本将棋連盟は25日、無冠となった羽生善治前竜王の肩書きを「本人の意向を踏まえ『九段』とすることに決定いたしました」と公式HPで発表した。
羽生九段は21日に行われた竜王戦7番勝負第7局で、広瀬章人八段に167手の末敗れ、91年以来27年ぶりにタイトルを失った。勝てばタイトル通算100期という前人未到の記録に挑んだが、大一番で敗戦。竜王のタイトルを失ったことから、今後の羽生九段の肩書きに注目が集まっていた。
「名人」「竜王」は、無冠になった際には次期タイトル戦まで「前名人」「前竜王」と名乗ることが許される。羽生九段は、90年に竜王タイトルを失った際には「前竜王」と名乗っていた。また、羽生九段は永世位が設定されている7タイトルすべてで永世位を保持していることから、「永世~」と名乗る可能性もあった。
「前竜王」か、永世位か、はたまた九段か。今回は肩書きをどうするかは将棋ファンの注目を集めていたが、羽生氏が選んだのは九段。これにファンはツイッターで「肩書きにこだわらずまだまだ挑戦意欲満々!」「羽生先生なら九段を選ぶと思ってました」など、歓迎の声が上がっていた。