２０１２年に亡くなった歌手、桑名正博さん（享年５９）の息子と名乗る桑名乃羅（のら）氏（４２）が２７日、都内で桑名さんの長男・美勇士（３７）と初対面し、兄弟間のＤＮＡ鑑定を実施した。

　２８日のフジテレビ系「直撃ＬＩＶＥ　グッディ！」で放送された。番組では口腔内細胞によるＤＮＡ鑑定で、殺菌した綿棒で頬の内側の粘膜をこすり、採取した細胞からＤＮＡを鑑定する方法をとった。法科学研究センターの雨宮正欣氏によると、結果が出るまで「約１カ月弱かかる」　といい、この日の番組では“本物”か“ニセモノ”かは発表されなかった。

　雨宮氏によると、鑑定の費用は「安ければ５万円以内」で、今回は親ではなく、兄弟間の鑑定で、検査の手間がかかるため、「数倍かかる」という。

　番組側がセッティングし、２７日夜に初めて会った２人は自然とハグ。美勇士は「乃羅君は僕と額が似ている」「頬骨が高い（ところが似ている）」などと穏やかに語った。

　美勇士は２８日、「グッディ！」にスタジオで生出演。乃羅氏について「そもそも違うのに、桑名正博の息子と言ってしまって、こんな大事（おおごと）になっちゃって、どうしよう、という感じじゃないですかね」と淡々と語っていた。

　桑名さんは１９８０年に結婚した歌手、アン・ルイスとの間に美勇士をもうけたが、８４年に離婚している。