平成最後の紅白41・5% レジェンド躍動、平均視聴率2年ぶり大台で締めた

 昨年大みそかに放送された「第69回NHK紅白歌合戦」(NHK総合)の平均視聴率が関東地区で41・5%(第2部)を記録したことが2日、分かった。一昨年の39・4%を含め平成後期に5度の40%割れを起こした国民的番組が、大台を回復して平成ラストを飾った。紅白裏番組では日本テレビ系「ガキの使い!年越しSP!」が11年ぶりに15%を下回る14・3%だったが、9年連続民放1位を堅守した。

 平成最後にふさわしい盛り上がりをみせた紅白歌合戦が、視聴率でも2年ぶりに40%台を回復し、次の時代につなげた。

 平均視聴率は第1部(前半)が37・7%。第1部の数字では今世紀2位の高数字だった。三代目J Soul Brothers(年明けから三代目J SOUL BROTHERS)がトップバッターを務め、YOSHIKI(年齢非公表)が史上初の紅白両組同年出場を果たすなど、前半から見どころの多い演出が続き、高い数字を獲得した。

 その勢いを受け継いだ第2部(後半)は平均41・5%。松任谷由実(64)がサプライズでNHKホールに現れて歌唱し、北島三郎(82)も5年ぶりに紅白復帰。ラストはサザンオールスターズが締めた。ユーミンが桑田佳祐(62)のほおにキスし、2人で「勝手にシンドバッド」に合わせて“胸騒ぎの腰つき”を繰り出し、異例のボルテージで閉幕した。

 紅白視聴率は平成初期は平均50%超の水準にあったが、時代の流れとともに変化。00年以降は40%台を中心に推移し、5度の40%割れもあった。一方で一昨年まで3年連続で年間視聴率1位を獲得したように、国民的番組の立場は不動だった。

 ただし昨年は平均41・5%の高数字を獲得するも、サッカーW杯「日本-コロンビア」(48・7%)などに次ぐ年間3位。紅白が年間1位をW杯中継に譲るのも、平成期に始まった現象だった。

 なお関西地区は第1部35・2%、第2部40・5%だった。(数字はビデオリサーチ日報調べ)

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