北斗晶の同期、悪役スター候補生が3カ月で辞めた理由「逃げたかった」
元プロレスラーでタレント・北斗晶の同期生で、かつて悪役レスラー候補として注目されていた坂本あけみが、3日放送のTBS系「消えた天才」に出演。わずか3カ月でプロレス界から去った理由を告白した。
80年代のプロレスは大人気で、3500人が受験して合格者は15人だけ。その狭き門を突破した女子レスラーが参加した85年の新人王決定トーナメントで、坂本は決勝で北斗に勝って優勝を飾った。「とにかく強かった。すっ飛ばされた」と北斗。当時体重100キロの坂本は、悪役スター候補生として注目を集めた。
だが、坂本はわずか3カ月で突然の引退。女子プロレス界から姿を消した。「引退の真実は今まで話していない」という坂本が番組で初めてその真相を告白。「正々堂々と試合をしたかった。凶器を使ったり、相手の痛みをついてまでカウントを取りに行く根性がなかった」と、悪役になりきれなかったと説明した。
きっかけになる出来事があった。新人王決定トーナメントから1カ月後、右肩を負傷していた北斗と再戦。この時、坂本が周囲から求められたのは過激な反則技で、北斗の右肩を狙うというものだった。だが、病弱の妹を勇気づけようとプロレス界に飛び込んだ坂本にとっては、悪役に徹することができず。「逃げたかった。もう苦でした。辞めることが私にとって最良でした」と、決意した。
現在は、介護士を育成する講師に転身。坂本は「人を倒す仕事より、手助けする仕事の方が私には向いているかなと思いました」と、笑顔で語っていた。