西野カナ 無期限活動休止 平成元年生まれ歌姫 デビュー10年で区切り 充電へ
歌手・西野カナ(29)が活動を無期限休止することが8日、分かった。自身のホームページで「活動を休止して、期限を決めずに色々と挑戦したいと思っています」と電撃発表。昨年がデビュー10周年で、年末にはNHK紅白歌合戦へ9回目の出場を果たしたが、節目を終えて大きな決断を下した。2月1~3日の横浜アリーナ公演が休止前ラストライブとなり、以降はテレビ出演の予定もない。
平成の音楽史にさまざまな記録を残した、平成元年生まれの歌姫が、改元を前に無期限活動休止を決めた。充実のメモリアルイヤーを終え、全力で駆け抜けてきた歌手道を一度、立ち止まる。
実体験に基づく恋愛ソングが共感を呼び、ヒットを連発した。16年には「あなたの好きなところ」で、「日本レコード大賞」を平成生まれのソロ歌手として初受賞。17年には平成生まれの女性ソロで初めてのドーム公演を開催するなど、“平成初”の金看板を背負って輝き続けた。
西野は10年間を振り返って、「音楽を通してたくさんの方に出会い、大好きな音楽に囲まれて、最高の20代を過ごすことができました」と総括。3月には30歳の誕生日を迎えるが、「もうすぐ、ずっと楽しみにしていた30代。旅行が好きなので、行きたい場所もまだまだありますし、やってみたいこともたくさんあります」と“新生活”を見据えた。
関係者によると、昨年末に活動休止を申し入れ、周囲も本人の意思を尊重。結婚の予定や体調不良はなく、充電の意味合いが強いという。12月29日、NHK紅白歌合戦のリハーサルを終えた後には「30代の10年を使って、南米を全部回りたいです。チリやアルゼンチンの絶景を回りたいですね」と語っていた。
歌手人生にいったんのピリオドを打つが、「やっぱり私は歌が好きで、これからもきっと毎日のように歌を口ずさんでいる気がします。またいつか皆さんの前で歌える日が来るまで、日常の中で音楽を楽しみたいと思っています」と再会も約束。新たな元号のもとで、恋の歌声を響かせる日が待たれる。