「カメラを止めるな!」日本アカデミー賞優秀賞8部門受賞 西田敏行「すごい」
「第42回日本アカデミー賞」の各優秀賞発表会見が15日、都内で行われ、約300万円の低予算で製作されたインディーズ映画「カメラを止めるな!」が正賞15部門中8部門で優秀賞を受賞した。
同映画は、上田慎一郎監督の劇場長編デビューとなったゾンビ映画で、オーディションで選ばれた無名の俳優と共に作り上げた。東京2館での公開から口コミが広がり、日本全国47都道府県の映画館330館で公開され、興行収入30億円を突破。勢いそのままに同賞でも高い評価を受け、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀主演男優賞、優秀撮影賞、優秀音楽賞、優秀録音賞、優秀編集賞の8部門で受賞した。
各最優秀賞が発表される3月1日の授賞式で司会を務める俳優・西田敏行(71)は同作品について、「あれだけのバジェット(予算)で、よくあれだけ稼いだなと。気になる。本当に安く作ってますよね。すごいな。(俳優の)ギャラを考えたら、どうなるんだ」と気に掛けた。日本アカデミー賞で人生初司会に挑む女優・蒼井優(33)も、「分配されているといいんですけど」と合いの手を入れながら、「(自身が出演した映画)『フラガール』が日本アカデミー賞に呼んで頂けた興奮を思い出す。『カメラを止めるな!』よりは(予算は)あったと思いますが。(カメラは-)『金曜ロードSHOW!』でも放送される」と注目作の話題で盛りあがった。