霜降りせいや、いじめ体験告白 乗り越えたのは笑いの力「強い個性ではね返せる」
M-1王者・霜降り明星のせいやが16日、フジテレビ系「めざましテレビ」で高校時代に受けたいじめを告白。「体験した人にしかわからない。だからこそしゃべる」といじめを乗り越えた経緯を語った。
せいやは高校1年時にいじめにあっていたといい、そんな中、文化祭で行うクラスの劇の制作を、せいや一人に押しつけられるといういじめにあった。
だがせいやは「これや!これはできるぞ」とピンチをチャンスに切り替えた。「中学からネタだけは頑張ってきたから、これが最後のチャンスやと思って」と文化祭上演の演劇コントを渾身の力を注いで制作。結果、本番ではクラスメートに受けまくり、学校で賞を受賞するほどの出来栄えとなった。
それを境に「ブワーッとみんなの目が変わるんですよ、一気に。こいつ、こんなにちゃんと芸人みたいなこと考えられるんやって」と、いじめていたクラスメートの反応が明らかに変わったという。
文化祭最後の表彰式で、せいやは賞状を受け取り、壇上で「皆さん!僕はコントでいじめをはね返しました!」と「ギャグっぽく」言い放ったところ、会場全体が「ウォー!」と一気に盛り上がったという。
「僕、その時鳥肌が立った。強い個性、特技っていうのは、いじめもはね返せるんやって」と自信を深めたと振り返った。最高の特技でいじめを乗り越えた今、思うことは?と聞かれると「僕はラッキーやったというか。いじめってそんな軽いもんじゃないので、はね返すのがいいなんて、口が裂けても言えない。難しいと思う」と体験したからこその思いを吐露。「だからこそ、(体験を)しゃべって。体験した人にしかわからんことってめっちゃあるんで、いじめって」と、自身の体験を届ける意味を説明した。
いじめを受けていたときは親が心配をするので「それが嫌で、『大丈夫、大丈夫』っていう感じ」だったと一人で抱え込んでいたというが「くじけそうなこともあったけど、それに負けてもうたら、人生終わってしまう。絶対負けんとこうって」と、言い聞かせていたことも明かしていた。