吉永小百合、今秋公開映画でハリウッドリメーク初挑戦 天海祐希をパートナー指名
女優の吉永小百合(73)が映画「最高の人生の見つけ方」(今秋公開)で、初めて“ハリウッドリメーク作”に主演することが16日、分かった。自身の指名で天海祐希(51)と共演。余命宣告された主婦(吉永)と女社長(天海)が、偶然手にした少女の「やりたいことリスト」を実行し、残りわずかな人生を楽しむ物語を描く。ワーナーブラザースが配給しており、吉永が外資系の映画会社とタッグを組むのも初めてで、世界公開にも期待を寄せており、芸歴61年目にして、新境地を開く。
映画出演121本目で、“ニュー小百合”を見せる。
「最高の-」のオリジナルは、07年に公開された同名米映画。2大オスカー俳優のモーガン・フリーマン(81)とジャック・ニコルソン(81)が共演し、大ヒットした。リメークに際しては、「日本のトップスターを主演に」と条件付けられたことから、吉永に白羽の矢が立ち、初のハリウッドリメーク作出演が決まった。
そのため、日本版では女性2人の物語に変更。吉永自身がパートナーに、天海を指名したという。
2人は01年公開の「千年の恋 ひかる源氏物語」以来の共演。18年ぶりの“再会”に吉永は「大好きな天海さんと一緒に、思いっ切りスクリーンの中で飛び跳ねたい」と期待を膨らませた。
メガホンは「ジョゼと虎と魚たち」や「メゾン・ド・ヒミコ」などを手がけた犬童一心監督(58)が取る。すでに今月5日にクランクインしており、撮影は2月までに国内各地で行われる。
「撮影現場で胸が躍る毎日です」と興奮気味の吉永に対し、天海も「吉永さんを追いかけ、日々演じておりますが、夢のような現場です!」と感激を言葉にした。
吉永は、1959年に「朝を呼ぶ口笛」で映画デビューしてから、これまで「キューポラのある街」(62年)「北の桜守」(18年)など、日活、松竹、東映、東宝など国内資本の映画会社に一貫して出演してきた。外資系のワーナー社の配給作品に出演するのは初めてとなる。
「深く心に残る映画を制作してきたワーナー・ブラザースの作品に初めて出演します」と話し、「世界中の方々にこの映画を見ていただけたら、どんなに幸せでしょう」と、世界公開も熱望した。