元貴乃花親方、稀勢の里をねぎらう「横綱になったことが彼の勲章」
元貴乃花親方の花田光司氏が17日、テレビ朝日の「グッド!モーニング」で、引退を発表した稀勢の里について「陰ながら、引退出来てよかったと思う。心の中が擦り切れないで欲しいなと」と引退を決断したことを評価し、「大変だったろうなと思います」と怪我を抱えながらの相撲人生にねぎらいの言葉を寄せた。
元貴乃花親方は、自身も横綱の時に7連敗を経験。横綱にとっての引退は「自分が生きた土俵に感謝しつつ別れを告げて命を絶つ」と厳しい言葉で語った。
そんな“命を絶つ”決断をした稀勢の里については「私は陰ながら引退出来てよかったなと思っています。心の中が擦り切れないでほしいなと。横綱になったことが彼の勲章になりますから」とねぎらいの言葉をかけた。怪我を抱えながらの横綱人生だったが「対戦相手の力士は横綱との対戦で倒せばと、十二分の力で向かってくるので、今場所の稀勢の里は大変だったろうなと…」とも語った。
相撲を取りたくても怪我で体が動かないことに「休むことに対しての違和感は本人が一番感じていると思う」と稀勢の里の心中を慮り「横綱はなった時よりもなった後の方がとてつもなく大変」「横綱のその上の横綱を目指していかないといけない。それで初めて維持となる」と、横綱という看板を背負う重圧を説明していた。