日本、レーダー照射問題でさじ投げた…韓国との協議「もはや困難」
韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射したとされる問題で、防衛省は21日、最終見解を明らかにした。哨戒機が照射を受けた際に探知したレーダーの電波を音に変換した記録を新たな証拠として公開。改めて韓国側に強く抗議し、照射の事実を認め、再発防止を徹底するよう要求した。
一方で、実務者協議を継続しても真実の究明に至らないと考えられるとして「協議を韓国側と続けることはもはや困難と判断した」と表明。証拠を示しても居丈高に居直る韓国にさじを投げた形となった。
哨戒機が駆逐艦を威嚇するように低空飛行で近づいてきたとする韓国側の指摘に対し、防衛省は初めて両者の位置関係を示した図を公開。最も接近したのは哨戒機が駆逐艦の真横を通過した時で高度約150メートル、距離約500メートルだったとした。
昨年4月に2度、8月に1度、同様の飛行、同様の距離で同じ駆逐艦を撮影したが「韓国側から一度も問題提起を受けたことはない」と最後まで冷静に矛盾を指摘した。