魔夜峰央氏「翔んで埼玉」誕生は所沢からの脱出願望?パタリロ誕生秘話も

 漫画家の魔夜峰央氏が23日、フジテレビ系「ノンストップ!」の単独インタビューに応じ、大ヒット漫画「パタリロ」や、来月映画化される「翔んで埼玉」が生まれたきっかけを明かした。

 魔夜氏は現在、都内で40点もの原画を展示する原画展を開催中。「これだけ長い期間、これだけの量を展示するのは初めて」という、大規模なもの。その中には魔夜氏の代表作といえる「パタリロ」もある。

 78年に「パタリロ」は誕生したが、魔夜氏は「締め切りが迫ってくるのに全くストーリーが思いつかない」という大ピンチに。そんな中、「たまたま近所で立ち読みした雑誌にシリアスな絵でコメディーっぽいことをやっている方の漫画があったんですね。これならいけるかなと思って。それがコメディーというか、ギャグ漫画の始め」と振り返った。

 最初は主人公がバンコラン、パタリロは脇役で始まり「その作品は反響なくそのまま終わった」というが、魔夜氏は「パタリロを主役にして描いてみたい」と編集者に直訴するとOKが出たという。個性的なパタリロが主役になったことで一気に人気に火が点き、長寿漫画に成長した。

 中に出て来るギャグについては「考えてません。反射神経」と説明。「瞬間的なことだと思います。パッと出てくる。多分考えていたら(ギャグは)出来ないんじゃないですかね」と言い切った。

 更に来月公開予定の映画「翔んで埼玉」も、原作が出来たのは37年前のこと。作品が出来上がった背景には、当時、魔夜氏が所沢に引っ越したことが影響しているという。

 「当時は漫画家が(所沢に)たくさん住んでいた。編集部からのアクセスもいいからと勧められた」と所沢に引っ越すも「編集長がすぐそばに住んでいる。もっと怖い編集部長も住んでいる。しまった、罠だと気づいた時にはもう逃げられなかった」と苦笑しながら振り返り「早く所沢から逃げ出したかったんですけど、結局そういう風に閉じ込められているうっ憤を晴らしたかったと思うんですね、今となってみると」と、所沢からの“脱出”を切望していることから生まれた作品だと明かしていた。

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