NHK AIアナで気象情報自動音声化 東京五輪での導入の可能性

 NHKが23日、都内の同局で、定例の放送総局長会見を開いた。AIアナウンサーがラジオ気象情報を読み上げる自動音声化に向け、3月4日から甲府放送局でトライアル(試験的)放送(ラジオ第一山梨県域 3月4~8日、25~29日、後5・55)を行うことを発表した。働き方改革にも配慮した導入の動きだという。

 過去3年分の甲府放送局の気象情報から抜粋した文章などをNHKアナウンサーが読み、AIに学習させた。間の取り方やイントネーションだけでなく、伝える内容の優先順位もAIアナウンサーが放送時間内に収まるように原稿を自動作成するという。AIアナウンサーは名称があるCGキャラクターではなく、声のみとなる。

 自動化によって地域の働き方改革も期待される。木田幸紀放送総局長は「地域放送局の限られたパワーを最大限に生かしていく試み。地元との触れ合いなどに(生身の)アナウンサーのパワーをシフトしていきたい」と仕事の効率化を狙う。

 今後は、スポーツ分野でもトライアルを実施する可能性もあるという。放送総局長は「来年のオリンピックでも、そういう試みをする可能性があります。スポーツ関係でのトライアルが十分に考えられます」と2020年東京五輪での導入にも期待を寄せていた。

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