トランプ大統領 最悪主演男優賞候補に…メラニア夫人も最悪助演女優賞候補
米アカデミー賞に合わせ最もひどい映画などを決める米ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)の候補が22日までに発表され、トランプ政権発足の経緯などを追ったドキュメンタリー映画「華氏119」などに“主演”したトランプ大統領が、最悪主演男優賞候補に選ばれた。
メラニア大統領夫人とコンウェー大統領顧問の2人も最悪助演女優賞にノミネートされており、トランプ政権に対する皮肉が込められているのは明らか。政権寄りのFOXテレビは「トランプ氏らを標的にした」と批判的に伝えた。
ゴールデン・ラズベリー賞の発表・授賞式はアカデミー賞前日の2月23日に行われる。
「華氏119」はトランプ氏批判の急先鋒(せんぽう)で知られるマイケル・ムーア監督による作品だが、作品自体は最悪作品賞候補などに選ばれていない。
トランプ氏を巡っては、出演者の組み合わせのひどさなどを選ぶ賞部門でも「トランプ氏と彼自身の尽きない狭量さ」が候補になった。米映画誌ハリウッド・リポーターによると、トランプ氏は1991年に「ゴースト・ラブ」(日本未公開)へのカメオ出演(端役)で最悪助演男優賞を受賞している。
なお米大統領ではジョージ・W・ブッシュ氏が2005年に、最悪主演男優賞を受賞している。対象は同じマイケル・ムーア監督作品で、米同時多発テロ事件を題材にした「華氏911」だった。