東山 訃報続き責任大きくなった…平成最後の必殺仕事人
少年隊・東山紀之(52)主演の時代劇シリーズ、テレビ朝日系「必殺仕事人2019」(今春放送予定)の制作会見が、このほど京都市内で行われた。平成最後の必殺。東山は前作撮影以降、姑役だった野際陽子さんら必殺シリーズを支えた名優の訃報が続いたことを寂しがり「僕らの責任がさらに大きくなった。この作品を後世に伝えたい」と、昭和に誕生した国民的時代劇を新時代、次世代に継承する決意を語った。
2007年に昭和の名作を復活させて13年目、必殺シリーズが平成最後を迎えることに東山は「ちょっとした達成感もあります」と語った。
ただ、18年作の撮影を行った17年春以降、シリーズにとって悲しい知らせが続いた。
東山演じる主人公渡辺小五郎に「婿殿!」と圧迫してくる姑・こうを演じた野際陽子さんが17年6月に亡くなった。昨年8月には元祖「婿殿!」の姑役で昭和期シリーズを支え、09年作まで出演していた菅井きんさんが他界。今年は物語冒頭の「あの世の地獄と、この世の地獄…」の名ナレーションを担当した市原悦子さんの訃報が届いたばかり。
東山は「撮影で京都に来るたび良き先輩たちの顔がどうしても思い浮かんでしまいます。年齢のせいか、非常に寂しさを感じることが多いです」と吐露した。
その分、国民的時代劇を背負う立場として「僕らがこの作品に携わる責任がさらに大きくなった。この作品を後世に伝えたい」と決意表明。次の時代に向け「別れも経験しましたが、新しい時代の新しい出会いにも期待したい」と心待ちに。藤田まことさんから受け継いだ必殺主人公を、将来的に後進に引き継ぐ責任もあるかと問われると「続けてゆけば、自然とそうなると思います」と語った。
経師屋の涼次役のTOKIO・松岡昌宏(42)も「必殺はすげえなと思います。昭和に始まり、平成をくぐり抜け、新しい元号でも変わらない。やれる限りやって、節目にまた1クール(連ドラ版)でもやりたいです」と力を込めていた。