元SKE矢方 乳がん闘病時の母に感謝 接し方「変わらなかった」
アイドルグループ・SKE48の元メンバーでタレントの矢方美紀(26)が29日、大阪市内で行われた乳がんセミナー「Know your Lemons」に参加した。昨年4月に左乳房を全摘出した矢方は、病気が分かった時のショックや、母親が変わらず接してくれたことへの感謝を明かし「病気で人生終わりと考えたくない」と、病と闘う人たちに呼びかけた。
矢方は昨年4月に乳がん手術を受けた。有名人が乳がんを患うニュースが続いていた中、自宅でテレビで見たセルフチェックを行ってみたところ、しこりがあるのを見つけたという。「明らかに右側にないものが、左にあった」と当時の感触を明かした。
検査の結果、乳がんであることが判明。初期発見で部分切除で治療可能と診断されたが、後にリンパ節への転移も判明し「しこりが思ったより大きく3・3センチあり、結果的にはステージ3Aでした」と明かした。病気が分かった当初を「まさかこの歳でと。どうしていいのか分からなかったです」と回顧。「この年齢で胸を切る選択肢はない」と動揺したが、経験者にも話を聞き、将来を考え「胸に縛られる人生でもない」と全摘出を決断した経緯を明かした。
参加者から家族はどう接したらいいかとの質問があり、矢方は決してほめてくることがない母親が「病気になっても変わらず、私の前で泣いたりせず、髪が抜けた姿をみた時は笑い、陰ながらやさしくしてたのがうれしかったです」と語った。