倍賞美津子 実兄告別式後の舞台あいさつで気丈笑顔
女優の倍賞美津子(72)が29日、都内で行われた映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(2月22日公開)の完成披露試写会で舞台あいさつした。倍賞は安田顕(45)が演じる宮川サトシの母・明子役。がん闘病の末、息を引き取るが、共演した安田を「いい息子ですよ。こんな母親思いの息子はいない。安田さんに錯覚を起こしそうになりました」と褒めあげ、がっちりと握手を交わした。
倍賞の夫役の石橋蓮司(77)は映画と現実をミックスさせ「倍賞さんは活力がある方でみんなに元気を与えてくれる。ずっと元気でいてくださいね」とエールを送った。
倍賞は22日に実兄の明さん(享年74)を前立腺がん多臓器転移で亡くし、この日の午前中に葬儀・告別式が行われた。倍賞は舞台あいさつでは一切、明さんの件に触れず、時折笑顔も浮かべた。
映画のタイトルにちなみ「“食べたい”と思うほど、愛してやまないもの」を出演者がフリップに記した。倍賞が「葛餅」(くずもち)と会場に掲示すると、なぜか安田が「かつしか?」と読み間違え、倍賞はフリップで安田の頭をぽかり。倍賞は「すごく好きなのよ。きなこをつけて、むせるような感じで食べるのが大好きなの」とファンに解説した。