柄本明 愛妻・角替和枝さんのお別れ会で涙「毎日覚めない夢の中にいるよう」
昨年10月27日に原発不明がんのため64歳で死去した女優・角替和枝(つのがえ・かずえ、本名柄本和枝=えもと・かずえ)さんの「お別れの会」が30日、東京・北沢タウンホールで行われ、あいさつに立った喪主で夫の俳優・柄本明(70)は感極まって涙した。
妻の死から3カ月、初めて公の場に姿を見せた柄本は、息子で俳優の柄本佑(32)、時生(29)とあいさつ。「もっと若くして亡くなる方もたくさんいるわけですから、寿命だったと考えたいとは思うんですが、不条理な感じが否めません」と悔しさをにじませた。
「21(歳)とか22ですかね…。僕が一目ぼれした」と出会いを振り返り、「そんな人と一緒になれて、子どもも3人できまして…。3人ともいい子どもたちです」と話すと、柄本はたまらず声を詰まらせ涙を流した。
「いい人でした。正直の上にバカが付くというか…」と妻の性格を語った柄本は「毎日毎日、覚めない夢の中にいるよう」と深い喪失感を告白。「一生懸命ご飯食べるようにしています。毎日一生懸命寝るようにしています。悲しい、寂しい、不条理なんだけど、それを糧にして、生きていくんだと思います」と、あまりにも早く愛妻に先立たれた夫の真情を吐露していた。