杉本七段敗れる、藤井七段と師弟同時昇級ならず「終始悪いような気が」
将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)と師匠の杉本昌隆七段(50)が5日、ともに大阪・関西将棋会館で指された第77期名人戦順位戦のC級1組に挑んだが、杉本七段が船江恒平六段(31)に敗れた。そのため、B級2組への師弟同時昇級は最終局の3月5日まで持ち越された。
対局を終えた杉本七段は「あまり(形勢は)良くなくて、終始悪いような気がした」と苦々しい表情で振り返った。師弟同時昇級がかかり、藤井七段の対局も気になる模様。「この局は(私は)ダメでしたが、最終局は切り替えていけたら」と自らに言い聞かせるように話した。
和装で挑んだことについて「朝日杯の決勝で着たもの。なかなか着る機会がなくて。(意欲の表れ?)そうですね」と説明した。
藤井七段と杉本七段は前戦まで8勝無敗で並んでいた。船江六段は7勝1敗と1勝差で追っていた。
同時昇級となれば、第45期(86~87年)の大内延介・塚田泰明以来だった。藤井七段は近藤誠也五段(22)との対局を続けている。