藤井聡太七段敗れる 19連勝ならず!師匠の杉本七段も敗れ同時昇格ならず
将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)は5日、大阪・関西将棋会館で指された第77期名人戦順位戦のC級1組で近藤誠也五段(22)との対局に136手で敗れ、デビューからの順位戦19連勝はならなかった。対局で敗れるのは昨年11月23日、叡王戦本戦1回戦・対斎藤慎太郎王座以来。
藤井七段はこれまで、中原誠十六世名人が1967年に記録した順位戦デビュー18連勝に並んでおり、52年ぶりの記録更新に期待がかかっていた。対局を終え「最後、少し乱れてしまい残念だった。攻めていったのがまずかったのかなと」と反省。順位戦初黒星を喫し「(連勝ストップは)いつか失うことだと思って、気にしていなかった。(3月5日の)最終局でしっかりやっていきたい」と気持ちを切り替えた。
師匠の杉本昌隆七段(50)も船江恒平六段(31)と対局して敗れた。藤井七段、杉本七段ともに勝利すればB級2組昇格となり、第45期(86~87年)の大内延介・塚田泰明(B級1組昇級)師弟以来となる師弟同時の昇級となるはずだったが、可能性は最終局の3月5日までお預けとなった。師弟対決について「結果として師弟で上がることができればとは思ったが、対局に臨む上では意識しないようにと思っていた」と平常心で挑んだとした。
順位戦は八大タイトル戦の一つ「名人戦」の予選にあたり、最上級のA級(10人)、B級1組(13人)、B級2組(以下定員なし)、C級1組、C級2組の5クラスがある。1年がかりでリーグ戦を戦い、上位2人が昇級。A級優勝者が佐藤天彦名人(31)との七番勝負に挑む切符を手にする。