遠野なぎこ、涙 自身の虐待体験重ね「かわいそうでたまらない」
女優の遠野なぎこが6日、TOKYO MX「バラいろダンディ」で、父親に虐待され亡くなった千葉県の小4女児の事件に触れ号泣。「私自身も虐待を受けて育ってきているので」と前置きし「周りの大人全てが悪い」と悔しさをにじませた。
遠野は番組で小4女児虐待死についてコメントを求められると、みるみる目に涙を浮かべ絶句。ようやく「怒りで本当に震えてきますね。私自身も虐待を受けて育ってきているので」と絞り出すようにコメントした。
「虐待されている子って、言えないんです。叩かれている自分が悪いって思うから。いつか愛してくれるんじゃないか、いつか抱きしめてくれるんじゃないかって耐えるんですよ」と自身の辛い体験を振り返り「だから私はまったく言えなかったけど、この子は言えたのはすごく賢いし、正しいことで、そんな中でこんな手紙を書かされて、どれだけ絶望の中で生活していたか…」と、「お父さんは悪くない」などと書かされた女児の心中を思い再び涙した。
そして「周りの大人全てが悪い」とSOSを受け止めなかった周囲の大人を断罪。「本当に許される事ではない」と唇をかんだ。
MCの蝶野正洋から「遠野さんは誰も受け取ってくれる人がいなかった?」と改めて聞かれると「気づいてくれる人はいなかった。言う事もできない。自分が悪いと思っちゃうから」と語り、「かわいそうでたまらない」と女児を思い涙した。
遠野は13年のブログで両親からDVを受けていたことを告白しており、父親の連絡先はすべて削除したことも明かしていた。