グラミー賞最優秀MVにヒロ・ムライ氏 父は「翼をください」村井邦彦氏
世界最高峰の音楽の祭典、第61回グラミー賞の発表・授賞式が10日(日本時間11日)、米・ロサンゼルスで行われ、日本出身の映像ディレクター、ヒロ・ムライ氏が手がけた、チャイルディッシュ・ガンビーノ(35)の「ディス・イズ・アメリカ」が最優秀ミュージック・ビデオを受賞した。
同曲のミュージックビデオは、動画サイト・YouTubeで再生回数が、11日現在で4億8000万回を突破している話題作。同曲はその他に、年間最優秀レコード賞を始めとする4冠を達成した。
グラミー賞初戴冠となったムライ氏は、1983年東京生まれのロサンゼルス育ち。父は、赤い鳥「翼をください」やトワ・エ・モア「或る日突然」など、数々のヒット曲を作曲した音楽プロデューサー・村井邦彦氏(73)だ。
ムライ氏は、トロフィーを手に「この受賞にとても感謝している」と支えてくれた人々に感謝。日本出身として「日本からもメッセージをたくさんもらった。自分の作品が日本にまで届いてうれしい!」と母国に思いをはせつつ、世界一の音楽賞に大喜びした。
授賞式では、14年ぶりに女性の司会者となったアリシア・キーズ(38)を始め、カミラ・カベロ(21)、ダイアナ・ロス(74)など、世代を超えた歌姫がステージに集結。レディー・ガガ(32)は最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)を受賞した「シャロウ」を披露した。
ガガは、同日行われた英国アカデミー賞のために出席できなかったブラッドリー・クーパー(44)のパートも担当。スタンドマイクと長い髪を上下に揺さぶって、魂こもった歌声を会場に響かせた。
主要賞では、デュア・リパ(23)が最優秀新人賞を獲得。年間最優秀レコードなど4部門に輝いたガンビーノは授賞式に出席しなかった。