ぴんからトリオ、千昌夫ら“育ての親”岸部清さん死去 肺がん闘病、88歳
ぴんからトリオの「女のみち」をヒットさせ、千昌夫(71)、小林幸子(65)らを手がけた、元「第一プロダクション」代表取締役の岸部清(きしべ・きよし)さんが11日に亡くなったことが分かった。88歳。岸部さんは肺がんを患い闘病を続けていた。
関係者の話を総合すると、岸部さんは同日朝に自宅で亡くなった。同居する息子に「あんぱんが食べたい」と頼み、息子が買いに出掛けている最中に息を引き取ったという。死因などは明らかになっておらず、通夜、葬儀・告別式などの日程は未定。
岸部さんは元「東京ウエスタンボーイス」のメンバー。同バンドが「マウンテンボーイズ」と合併してできた「サンズ・オブ・ドリフターズ」(ザ・ドリフターズの前身)の初代リーダーを務めた。
その後は裏方に転身し、60年に「第一プロダクション」を設立。2017年に同プロが解散となるまで社長を務めた。ぴんからトリオの「女のみち」は400万枚を記録する大ヒット。千、小林らを手がけ、新沼謙治(62)、森口博子(50)も育てた。日本音楽事業者協会の名誉理事、音楽出版社協会の副会長も務めた。