歌手「NERO」としても活躍…戸川昌子さん長男を大麻所持で逮捕容疑認める
警視庁小岩署は14日までに、東京都内で大麻を所持したとして、大麻取締法違反(所持)の疑いで、2016年4月に死去した推理作家でシャンソン歌手の戸川昌子さんの長男で東京都狛江市在住の戸川尚作容疑者(41)を現行犯逮捕した。逮捕は5日。
逮捕容疑は今月5日午前11時ごろ、東京都品川区のマンションで、大麻約7グラムを所持した疑い。小岩署によると、容疑を認め、「自分で使うために持っていた」と供述している。小岩署は大麻の入手先などを詳しく調べている。
戸川容疑者は「NERO」の名前で歌手として活動。ロックとシャンソンを融合した「ロック・シャンソン」を打ち出し、1月にも新曲をネット上で発表していた。その一方で、戸川さんが経営していたサロン「青い部屋」を戸川さん死去後に引き継いで、主宰していた。
戸川さんは1950年代から東京・銀座のシャンソン喫茶、銀巴里で活動しながら、62年にミステリー小説「大いなる幻影」で江戸川乱歩賞を受賞。テレビのコメンテーターなどでも活躍したが、16年4月26日に胃がんのため85歳で死去した。