新・体操のお兄さんは博士課程修了予定 「体操競技選手の脳の中」を研究
NHKの人気長寿教育番組「おかあさんといっしょ」(Eテレ、月~土、前8時)に14年間「体操のお兄さん」として出演してきた小林よしひさ(よしお兄さん)と、7年間パントマイムコーナーの「パント!のお姉さん」を担当してきた上原りさ(りさお姉さん)が3月末で番組を卒業することが18日、発表された。
新たに4月1日から担当する体操のお兄さんに福尾誠、呼び名が変わり“初代”体操のお姉さんとして秋元杏月が出演するが、福尾は順天堂大大学院博士後期課程を3月に修了予定という珍しい経歴の持ち主だ。
この日、同局での会見に臨んだ福尾は、第12代となる大役に「歴史ある『おかあさんといっしょ』という番組の体操のお兄さんという大役を務めさせていただけることに、大変うれしく思っております」などと傍目にも緊張しているのが分かる様子で語った。
小学生から体操競技を始め、選手として16年、コーチとして5年活動した。順大スポーツ健康科学部卒業後は、順大大学院に進み今年3月にスポーツ健康科学研究科博士後期課程を修了予定で、研究は「体操競技選手の脳の中を調べさせていただきまして。脳の灰白質というものの体積を調べさせていただきました」というもの。博士後期課程を修了したり、同程度の学歴を持つ人物が体操のお兄さんを担当するのは、NHKは同局に資料がある範囲の1987年4月に就任した天野勝弘以降4人では初めてとしている。
用意していた話す内容を忘れてしまったのか「ずいぶん飛びましたね」と苦笑する一幕もあったが、福尾は「よしひさお兄さんをはじめ、歴代の体操のお兄さんがつくりあげた歴史や、功績から多くを学び、誠お兄さんとして、これから新たな歴史のページを少しでも多く増やすことができたらなと感じております。おかあさんといっしょという番組がこれまでのように、これからも愛され続けるよう、私も元気いっぱいお届けできるよう頑張りたいと思っております」と初々しく、語った。
福尾と秋元は4月1日放送回から担当する。