その年度に活躍した声優を表彰する「第十三回声優アワード」の各賞の一部が１９日、発表された。長年にわたり外画を含め多くのジャンルに貢献した声優に贈られる「功労賞」が緒方賢一、京田尚子（ひさこ）の２人に決まった。

　緒方は近年では「名探偵コナン」の阿笠博士や、「僕のヒーローアカデミア」のグラントリノ役を演じている。古くは「忍者ハットリくん」の獅子丸や、「宇宙戦艦ヤマト」のアナライザーといったユーモラスな声色もこなせる演技力の持ち主だ。

　京田は「ポパイ」のオリーブ・オイルや、「幽遊白書」の幻海、「妖怪ウォッチ」ではナレーションやケータの祖母役を務めた。

　また、各方面で活躍した男性声優に贈られる「富山敬賞」は「名探偵コナン」の工藤新一、快盗キッドや「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」のウソップで知られる山口勝平に決まった。同じく各方面で活躍した女性声優に贈られる「高橋和枝賞」は「それいけ！アンパンマン」のメロンパンナや、「機動新世紀ガンダムＸ」のティファ・アディールなどを演じたかないみかが輝いた。

　作品として、声優の魅力を最大限に発揮した作品に贈られる「シナジー賞」には「ポプテピピック」が輝いた。やや毒のある演出、ギャグの要素、パロディなどに加え「各話、各パートで全て異なる声優が演じている」ことや、「縁のある声優のキャスティング」で注目されたことなどが受賞理由として説明されている。