自民党に離党届を提出した田畑毅衆院議員（４６）＝比例東海、当選３回＝に乱暴されたとして、当時交際していた名古屋市の女性が準強制性交容疑の告訴状を愛知県警に提出したことが２０日、捜査関係者への取材で分かった。立憲民主党など野党６党派は議員辞職すべきだとの認識で一致。自民党執行部は離党届の扱いを２１日にも判断する。

　捜査関係者によると、女性は昨年１２月２４日夜、田畑氏と食事し酒も飲んだ。その後女性宅へ行き、就寝中に乱暴されたとして告訴状を今月提出。田畑氏の携帯電話には女性の裸の撮影画像が保存されており、女性は軽犯罪法違反容疑でも被害届を出したという。

　立民の辻元清美国対委員長は自民党の森山裕国対委員長と会い、責任ある対応を求めた。国民民主党の玉木雄一郎代表は記者会見で「事実なら辞職に値する。自民党は離党届を受理せず、除籍を含めた厳しい処分をすべきだ」と述べた。

　自民党の二階俊博幹事長は山東昭子党紀委員長と党本部で協議。山東氏は記者団に「いろいろな角度から情報を把握している」と語った。

　田畑氏は日銀に勤務後、２０１２年の衆院選比例東京で初当選。１７年衆院選で愛知２区に国替えし、比例復活した。