桑田「寅さん」主題歌歌う 山田監督オファーに感激即答 本人役でオープニング出演も
サザンオールスターズの桑田佳祐(62)が映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」(12月27日公開)の主題歌「男はつらいよ」を歌い、オープニング出演することが20日、分かった。劇場公開50周年を迎え、22年ぶり50作目となる新作への出演は、山田洋次監督(87)の熱烈なラブコールから実現。シリーズを手掛ける監督と寅さんのファンだった桑田は、故・渥美清さん、歌手・八代亜紀(68)に続き、3人目の主題歌担当となった。
大好きな国民的映画の記念作に花を添えることになった桑田は、「何と御礼を申し上げたら良いのか言葉もございません」と喜びで胸が一杯になった。
50作目の主題歌とオープニング出演の依頼が舞い込んだのは昨年秋頃。山田監督から歌唱と出演を熱望する手紙が届いた。
フジテレビ系「桑田佳祐の音楽寅さん~MUSIC TIGER~」(2000~01、09年)と冠番組に「寅さん」とつけ、主題歌も09年「Act Against AIDS」のステージなどで披露するなど、「男は-」シリーズには並々ならぬ思い入れのある桑田。「渥美清さん演じる『寅さん』を、どこかファンのひとりとして真似をしながら生きて来たような気が致します」と語るほどのファンだっただけにオファーを即座に快諾した。
劇中では役名はなく桑田佳祐として登場。オープニングシーンで主題歌を披露する。山田監督とは昨年12月に行った「第三回ひとり紅白歌合戦」の楽屋で初対面。同年末には都内で、緊張しながら4~5時間の撮影に臨んだ。「私のおぼつかない『演技』に、暖かく御指導をいただきましたことは、一生の思い出です。今回、この夢のようなお話を頂き、本当にありがとうございました。天国におられる渥美清さんには、心より深く感謝申し上げます」と感激しきりだった。
ソロでの映画主題歌は、17年公開「茅ヶ崎物語~MY LITTLE HOMETOWN~」以来、2年ぶり。映画出演も同作以来で2度目だった。桑田の出演に山田監督は、「50作目のオープニングを飾るに相応しい名シーンとなりました。『寅さん』の世界に飛び込んで来てくれてありがとう! 『音楽寅さん』はまさに『映画寅さん』でもあった。渥美さんもきっと喜んでくれると思います」と絶賛した。