タモリ モンマルトルに若き日を過ごした新宿を重ねる「新宿もそうだった」
タレントのタモリ(73)が23日夜に放送されたNHK総合「ブラタモリ」で、東京・新宿で過ごした若き日々を回想した。
番組でパリを訪れたタモリは、歓楽街がある一方でロートレック、ユトリロら若き芸術家たちが集まる街でもあったモンマルトルへ。「集まってくるんだ、若くて。グチャグチャなところなんだよね」と感慨ぶかげ。
モンマルトルの酒場を舞台にしたドガの名画「カフェにて」について「あれが一番雰囲気を出してるような感じがするんですよね。あれは夢かなわなかったやつも、相当この辺にいて安酒をあおってたっていう雰囲気が出てるんですよね。あれはすごい印象的な絵だった。成功したやつばかりじゃないんだよね」と語った。
ジャズピアニストの山下洋輔に才能を見いだされて上京したタモリは「一時期の新宿もそうだったんですよ。夜な夜なみんな集まってくる。あのかいわいに。安いお酒を飲んで。芸術家もいましたね。芸術家、カメラマン…そういう人たちがいっぱいいましたよ。そこで僕も随分、仲良くなった人がいっぱいいますよね。安酒をあおって、夢語ってる。夢語ってりゃ何かそのうちなるんじゃないかみたいなやつらがいっぱいいるんだよ。そうやって俺は生きていくんだみたいな、粋がってるのがたくさんいるの。それがまた面白いんだ。この雰囲気ですよね、ここは」と、若き日々を過ごした新宿をモンマルトルに重ね合わせて振り返った。