ＮＨＫ連続テレビ小説「まんぷく」（月～金曜、前８・００）の撮影が２７日、大阪市の同局でクランクアップを迎え、ヒロイン・福子を演じる安藤サクラ（３３）と、夫・萬平役の長谷川博己（４１）が会見した。

　インスタントラーメンを開発した安藤百福氏がモデルの役を演じた長谷川は「まだ終わった気がしませんね。まったく」と実感が沸かない様子。大勢の取材陣に驚きながら、妻役の安藤に対し、「くだらないアドリブをいつも受けていただいた」「無事に終わったのは福ちゃんのおかげ」と笑顔で感謝した。

　２０年のＮＨＫ大河ドラマで明智光秀を演じることが決まっており、「この後、大河ドラマをやることになってるので、終わってない感覚かも。違うところに旅立ちます」とおどけて笑わせた。安藤に花束を渡すと、２人は抱擁したまま１回転。絶妙な呼吸で笑わせた。

　「いま一番やりたいこと」を聞かれると、「一緒にやってきたみんなと１杯やりたい」と即答。６０歳まで演じた長谷川は役作りについて「（百福氏役の）話をいただいて、資料を読んだら『安藤百福は千代の富士さんをほうふつさせる』とあって。『オレとは全然違う。フィクションだから、百福さんのようになるという考えをやめよう』って」と気持ちを切り替えたことを告白。宮崎駿氏やスティーブ・ジョブズ氏、ジョン・レノン氏らからイメージを膨らませ、「萬平を作り上げた」と明かした。