元西武・木村昇吾 第2の人生は史上初!クリケット選手への挑戦
プロ野球・西武などで内、外野手としてプレーした木村昇吾が5日放送のMBSのドキュメント「OFLIFE」(深夜1・59)に出演し、オーストラリアでクリケット選手として踏み出した第2の人生について語る。
2002年ドラフトで横浜に入団し、08年に広島へトレード移籍。16年に西武へ移籍したが、17年に戦力外通告を受けた。その後、プロ野球で培った身体能力を生かし、セカンドキャリアとして選んだのは日本人にはなじみの薄いクリケット。オーストラリアのメルボルンで、プロのクリケット選手として武者修行中だ。
クリケットは、楕円(だえん)形のフィールドの真ん中で野球のようにボールを投げて、細長いオールのようなバットで打つ。1試合が短くても3時間、ワールドカップでは試合時間が6時間くらいかかる競技だ。
「プロ野球からクリケット選手に転向するのは世界初らしいです」という木村。日本人にはなじみの薄い競技だが、世界の競技人口はサッカーに次いで2位。所属するオーストラリアのチームでは、チームメイトから「元プロ野球選手が来るなんて。刺激になる」「野球でハードなトレーニングを積んでいる。すごいプレーヤーになる」と期待されている。
しかし家族を日本に残しての単身のオーストラリア生活は経済的にも精神的にも厳しいという。さらに4月で39歳という年齢も。だが木村は、日本でクリケットの認知度を上げるために「誰かがプレーヤーとして走らなければならない」と考えている。
「アスリートを続けたいと思っていた時に(クリケットの)オファーをもらったのは、幸せなこと。ずっと野球選手になれると思ってやって来て、なれたので、根拠のない自信はずっとある。それが本物なのかどうかはこうご期待」と語る木村。プロ野球からクリケットへの転身というセカンドキャリアを追う。