「闇金 ウシジマくん」完結 デコトラ、水着コスダンスで祝福
シリーズ累計発行部数1700万部の大ヒット人気漫画で「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の「闇金 ウシジマくん」が4日、最終回を迎え15年間続いた連載が終了した。都内では完結記念の「『闇金 ウシジマくん』デコトラ出発式」が行われ、作者・真鍋昌平氏(47)が、サイバージャパンダンサーズによる水着姿や受付嬢に扮(ふん)してのダンスで、完結を祝福された。
真鍋氏は、数年前から最終回の構想を進めてきた。心の準備もできていたが、実際にこの日を迎えると「今は、何も考えられない」と心には大きな穴が空いた。また、最終回のストーリーは「これしかない」と思い描いたというが、「朝、SNSを見てけっこう批判が多く落ち込んだ」と苦笑いだった。
作品は、新宿・歌舞伎町を舞台にヤミ金融業者と多重債務者、ヤクザなど周囲との関係を描いた内容。強烈なキャラクターや物語などリアルな描写で多くの人を魅了してきた。
リアルな物語を生み出すために、実際に世の闇に踏み込んで取材を重ねた。読者からの反響は幅広かったが、意外に多かったのが刑務所からのファンレターで「面会してオレの話を書いてくれ!」と塀の中からネタの売り込み。もちろん丁重に断った。
この日、お披露目されたデコトラは、デコトラ業界のカリスマ・関口工芸が手掛けたもので、闇金「ウシジマ」とヤクザ「滑皮」の対決をダイナミックに表現した。出発式の後は東京、名古屋、大阪などを駆け巡る。