将棋の藤井聡太七段（１６）が５日、大阪・関西将棋会館で指された第７７期名人戦順位戦Ｃ級１組で、イケメンとして人気の都成竜馬五段（２９）との対戦に臨んだ。前年に続く昇級には、勝利した上で、この日までの成績で並ぶ師匠の杉本昌隆八段、近藤誠也五段、船江恒平六段のうち２人が敗れないといけない“他力本願”となっている。

　４強それぞれの対局が藤井七段の昇級にかかわるため、ＡｂｅｍａＴＶでは全対局を異例の生中継。藤井七段－都成五段に加え、杉本八段－千葉幸生七段、近藤五段－増田康宏六段、船江六段－金井恒太六段の戦いが映し出された。

　また、藤井七段は今年度これまで４０勝７敗の勝率・８５１。中原誠十六世名人（７１）が１９６７年度に記録した年度最高勝率（・８５４５、４７勝８敗）の更新が視野に入っており、負けられない戦いだ。

　藤井七段は午前１０時からの対局を前に午前９時３９分に入室。お茶を飲み、同５０分に入室した都成五段を待った。対局は先手の都成五段が７六歩で角道を空け、藤井七段は８四歩で飛車先の歩を突いてスタートした。