デヴィ夫人の事務所横領 元経理担当の男に懲役4年の実刑判決 デヴィ夫人「彼は知能犯」
タレントのデヴィ夫人(79)が代表を務める芸能事務所「オフィス・デヴィ・スカルノ」の運営費を着服したとして、業務上横領罪に問われた同事務所の元経理担当スタッフ・辻村秀一郎被告に対し、東京地裁は5日、懲役4年の実刑判決、執行猶予なし(求刑4年6月)の判決を言い渡した。
昨年1月の初公判から公判を傍聴し、今年2月の公判では意見陳述を行うために出廷したデヴィ夫人は、判決公判でも地裁に姿をみせた。
法廷で傍聴。閉廷後に取材に応じ、判決については「一応納得しています」とした。ただ、被告については「反省も何もしていないと思います。発覚したときにもニヤニヤしていましたし」とし、「彼は知能犯」と厳しい言葉を向けた。
2億円を超える金額が消失していると訴えており、今後も民事訴訟を検討していることを明言。「民事で彼の悪事が明らかになると思います」と語った。
起訴状によると、2013年12月から16年8月に59回、事務所名義の預金口座から計約2200万円を引き出し着服したとしている。
事務所によると、辻村被告は11年2月、税理士事務所から派遣され経理を担当。デヴィ夫人が16年9月、税理士に資産運用の相談をした際に不正が発覚した。
初公判から傍聴してきたデヴィ夫人は、取材に「盗っ人たけだけしいという感じ」などと憤慨。傍聴席で被告の発言を聞き、「信じられない」と声をあげ、裁判長から「お静かに」と注意されたことも。
デヴィ夫人はこれまでに、横領の一部しか罪に問われておらず、2億7000万円がなくなっていると訴えている。