山田スミ子さん死去 元吉本新喜劇の女優…73歳、直腸がん

 山田スミ子さん=2018年2月撮影
 舞台「泣いたらアカンで通天閣」上演後の豆まきイベントで=2018年2月
 舞台「泣いたらアカンで通天閣」上演後の豆まきイベントで=2018年2月
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 吉本新喜劇に出演し、岡八朗さんらの相手役を務めた女優の山田スミ子(本名・山田壽美子)さんが亡くなったことが5日、分かった。73歳だった。所属事務所によると、先月12日未明に息をひきとった。

 山田さんは吉本新喜劇の代表的看板女優だった。1991年に発行された「よしもと新喜劇BOOK」には「上品な役もでき、下品なギャグもこなしと硬軟取り混ぜたその芸の広さ」と紹介されている。

 現在の所属事務所によると、山田さんは2017年に母親が98歳で亡くなるまで、10年もの間、女優業と介護を両立させてきたという。母親を見送ったあと、体調に異変を感じたそうで、診断の結果、直腸がんと告知されたという。

 病気については「周囲に心配をかけたくない」との思いから親しい友人にも明かさず、闘病を続けながら仕事を続けた。今年に入って急激に体調が悪化。主治医から「あと2、3カ月の命」と余命宣告を受けたという。それでも山田さんは「最初は落ち込んだけれどもはっきり言われてすっきりした。私の人生に悔いはない」と晴れやかな表情だったという。

 山田さんはテレビ「やすきよ笑って日曜日」、映画「夢見通りの人々」、「パチンコ物語」、「岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇」、「いけちゃんとぼく」、近年では舞台にも多く出演した。

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