籠池夫婦無罪を主張 森友問題初公判
国や大阪府、大阪市の補助金計約1億7700万円をだまし取ったなどとして詐欺と詐欺未遂の罪に問われた学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典(本名・康博)被告(66)と妻諄子(本名・真美)被告(62)の初公判が6日、大阪地裁(野口卓志裁判長)で開かれ、両被告は「補助金詐取の共謀や故意はなかった」とし、起訴内容の大半について無罪を主張した。
泰典被告は罪状認否で意見陳述し「国策捜査、国策逮捕を絶対許さない。国有地売却の忖度(そんたく)問題の目くらましをしていることを、裁判所も見てほしい」と訴えた。
起訴状によると、両被告は大阪府豊中市の国有地で予定した小学校の建設費を水増しし、2016年3月~17年2月に国の補助金約5644万円を詐取。11~16年度には学園などが運営する幼稚園の教員数などを偽り、府や市が支給する要支援児の受け入れ補助金計約1億2000万円を詐取したなどとしている。