舛添要一氏 ゴーン被告の変装をツイッターで分析…ナポレオン3世のエピソードも
日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が6日の保釈時に手の込んだ変装をして現れたことについて、前東京都知事の舛添要一氏がツイッターで、その“功罪”を分析した。
舛添氏は6日のツイートでは「背広姿で堂々と日産の高級車に乗った方が良かった」と失敗だったのではと指摘。また、「前弁護団の大鶴弁護士のような『ヤメ検』と違って、新弁護団の弘中弁護士は、マスコミ対応にも長けているはずだ。なのに、なぜゴーン被告の作業員風の変装を許したのか。これは失敗で、記者会見も暫くは控えたほうがよい」と指摘した。
7日には「ゴーン被告の変装姿がテレビを独占。そのおかげで、ゴーン弁護団側が9割、検察側が1割と、情報量で圧勝。自分の主張を国民に有利に伝えることができる。世間が変装姿に注目している間に、弁護戦略を立てることもできる。映像が勝負のテレビの問題点だ。ゴーン被告の変装は思わぬ余禄を生んでいる」と効果があった点について言及した。
舛添氏は同日に再びツイート。「ゴーン被告が変装して拘置所から出たのを見て、フランス人なら、ナポレオン3世が帽子をかぶり、職人の服を着て要塞から脱走したエピソード(1846年)を思い出す。彼は議会を無視して国民投票を優先し、『毎日の国民投票』という言葉でも有名である。1870年に起こした普仏戦争で敗北して退位した」と幅広い知識からも指摘した。