松井大阪府知事 辰巳琢郎の不出馬に「大変な思いをご家族でされたのでは」と気遣う
大阪維新の会代表の松井一郎大阪府知事(55)が11日、大阪府庁で会見し、4月7日投開票の知事・市長ダブル選で自民党から知事選候補の出馬要請を断った俳優・辰巳琢郎(60)を気遣った。
松井氏は「辰巳さんには辰巳さんの事情があるでしょう。報道を見ても『打診は受けたが了承したわけでない』と言っていましたからね。今回の騒動を受けて、大変な思いをご家族でされたのではないかと思う」と、辰巳の胸中をおもんぱかった。
自民党は8日に辰巳と面談、出馬を要請したが、10日夜に断られた。辰巳は「家族会議にもかけたが、あまりにも急だった。短い時間で整理もできなかった」などと説明した。
知事選には、新たな候補者として元副知事の小西禎一氏(64)が自民党から出馬することがこの日、決定。決まった。自身のもとで副知事を務めた小西氏について、松井氏は「役人としては優秀でした。ただ、役所の人ですから内向き。調整型です。外を向いて外交的に自治体を成長させる政治家のタイプとは違う」と余裕しゃくしゃく。小西氏は副知事時代、大阪都構想に反対の意思を明言していたという。
松井氏と吉村洋文大阪市長(43)は大阪都構想の住民投票実現を争点に掲げ、それぞれ入れ替わる形で市長選と知事選に立候補する。松井氏は「(対抗馬が)誰が相手であろうと、これまでやってきたことをさらに拡充した政策を訴え続けるのみ」と、表情を崩さなかった。