精巣がんのNosuke がん公表以来初めて公の場に 妻misonoとステージ共演
歌手のmisono(34)の夫で、精巣がんの闘病を続けているドラマーのNosuke(29)が11日、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで行われた東日本大震災の復興祈念イベント「福魂祭 2019」に夫婦で出演し、昨年12月に精巣がんを公表してから初めて公の場に姿を見せた。
misonoは昨年に続き福島の子供たちと歌やダンスを披露。最後の曲、ステージにはNosukeの姿があった。本来のドラムではなく木製の箱形打楽器・カホンを使用。抗がん剤の影響で末端神経がしびれているといい、強く握ると痛みが走るためペットボトルのふたも開けられない体だが、気持ちを込めたパフォーマンスで会場を沸かせた。
Nosukeは10日に退院してこの日、東京から郡山へ移動。医師からは「人の多いところには行かないように」と指示されたとしながら、4年前から福魂祭には参加し、闘病中はイベントのスタッフや地元の子供たちから激励されていたこともあり、急きょ出演を決めたという。
今月末には再び検査を行い、結果次第で外科手術を行うかどうかを決める。肺まで転移したがんはステージ3で、5年生存率が40%と告知されたNosukeは「命に関して考えましたね。命への感覚は去年までと違う」としみじみ。「立ち直っている福島の方々にパワーももらいたいし、自分たちはずっとお世話になってきた方のために、少しでも何かできたら」と思いを語った。
misonoは「全部が奇跡と感謝の連続。(Nosukeが)生きてくれてることも奇跡、(腫瘍マーカーの)数値が下がったのも奇跡、そんな2人に仕事があるのも奇跡。全てに感謝しかない」と感無量の様子。「本当にたくさんの皆さまに支えていただいた。福島の方は、わざわざ東京まで会いに来てくれたり、子どもは寄せ書きを書いてくれたり…」と、深い感謝を表していた。