辰巳琢郎 都構想「支持」だった 自民の要請辞退「政治は政治に向いた方がやるべき」

 4月7日投開票の大阪府知事選で自民党から立候補を打診された俳優・辰巳琢郎(60)が10日深夜、要請を断った。辰巳は11日、仕事前に都内の自宅から姿を見せたが具体的にコメントせず。ただ、同日更新したフェイスブックで、友人や家族と話し合って結論を出したことを告白した。さらに大阪都構想については「大きな意味では支持している」とし、「政治は政治に向いた方がやるべき」とスタンスを示した。自民党はこの日、新たに元府副知事の小西禎一氏(64)の擁立を決めた。

 松井一郎大阪府知事(55)と吉村洋文大阪市長(43)が辞職し、それぞれ市長選、知事選に入れ替わり出馬する注目のダブル選。出馬要請を断った辰巳があらためて知事選への思いをつづった。

 仕事前に都内の自宅から姿を見せた辰巳は「フェイスブックに書きましたので…」とだけ語り、車に乗りこみ、外出した。この日更新したフェイスブックでは「大阪府知事選への出馬を正式にお断りしました。数日間悩み、友人知人に相談し、家族とも話し合って出した結論です」と説明。大阪都構想には関心を持っており、「大きな意味では支持している」ともつづったが「政治は政治に向いた方がやるべき」と安易なタレント候補擁立へ警鐘も鳴らした。

 一方で「オファーがあれば誠意を持ってお話を伺うのが、これまでの僕のポリシー」ともつづり、正面からオファーを受け止め熟考したとも説明。「光栄だと思ってますと、毎日新聞の取材に答えてしまったことが、騒ぎを大きくした原因だと反省しています。申し訳ありません」と謝罪した。

 辰巳は現在、「日本のワインを愛する会」の会長でもあり、「ライフワーク」とも言い切る2番組、BSテレ東の「辰巳琢郎の葡萄酒浪漫」(日曜、後11・24)とBS朝日「辰巳琢郎の家物語」(土曜、正午)に対する責任も感じている。その他にも映画、ドラマ、舞台など本業の芸能活動もあるため、出馬には踏み切れなかったようだ。

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