ピエール瀧を逮捕、麻薬取締法違反の疑い 芸能界激震、放送中のNHK大河出演者が
音楽ユニット「電気グルーヴ」のメンバーで俳優のピエール瀧こと瀧正則容疑者(51)が12日、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕された。瀧容疑者が足袋屋の店主役で出演中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(総合、日曜、後8・00)を放送するNHKは13日、放送の継続を発表したものの、役の行方は「対応を検討」とし、代役を立てて撮り直す可能性が高くなった。NHKオンデマンドは出演6作品の配信停止を決め、同作の過去登場6回などが停止となった。
◇ ◇
日本を代表する大河ドラマ出演中に起こした、よもやの犯罪。瀧容疑者の愚行に、衝撃が走っている。
逮捕を受け、NHKは「いだてん」ホームページから瀧容疑者を削除した。17日放送の第11回に足袋屋の登場はなく、放送自体は続けていくものの、代役を立てて撮り直すのかなど詳細は「対応を検討しています」とした。
関係者によると、撮影は第24話まで進んでおり、瀧容疑者の収録済み場面もある。編集でカットしようにも簡単に切れる役でもなく、代役を立てて撮り直す可能性が高いとみられる。放送中の大河出演者の逮捕は「聞いたことはない」と異例の事態に驚いている。
瀧容疑者は東京・大塚の足袋屋の店主・黒坂辛作役で出演。主役の一人・中村勘九郎(37)演じる金栗四三の足袋を二人三脚で開発する、四三の年の離れた“盟友”とあって物語には欠かせない。すでに1月27日放送の第4回初登場から3月10日の第10回まで6回出演。この日は、勘九郎や俳優・生田斗真(34)ら出演者が復興運動会や第24回最後の場面収録に参加。瀧容疑者も予定していた。
NHKは今年2月に強制性交等罪で起訴された俳優・新井浩文(本名・朴慶培=パク・キョンベ)被告(40)の逮捕時に続き、NHKオンデマンドの配信停止を決めた。「いだてん」は第4~8回、10回の6話分。朝ドラ「とと姉ちゃん」(16年)、「あまちゃん」(13年)、大河ドラマ「龍馬伝」(10年)、土曜ドラマ「55歳からのハローライフ」(14年)シリーズ全作、スピンオフ・ドラマ「とと姉ちゃん『もうひとつの物語“福助人形の秘密”』」(16年)の計6作品が停止となった。
NHKは、昨年5月に強制わいせつ容疑で書類送検され、出演番組「Rの法則」が打ち切りとなった元TOKIOの山口達也氏(47)に損害賠償を請求し、新井被告には請求する考えを示しており、瀧容疑者にも損害賠償を請求する可能性が高い。