内田裕也さん、映画舞台あいさつで希林さんへ思い「ちょっと動揺隠せなかった」
歌手の内田裕也さんが17日、肺炎のため入院先の都内病院で亡くなったことが18日、所属事務所から発表された。79歳だった。兵庫県西宮市出身。59年に日劇「ウェスタンカーニバル」でデビュー。日本を代表するロックンローラーとして活躍した。
内田さんは近年、骨折や脱水症状など、満身創痍の状態だったが、昨年10月14日に京都国際映画祭で上演された自身のドキュメンタリー作品「転がる魂 内田裕也」の舞台挨拶に登場。車椅子姿だったが、杖を持ち、崔洋一監督と一緒に登壇。
声が出にくい状態ではあったが「一杯飲んだら治るんだけど」と裕也節も健在。この映画では、亡くなった妻・樹木希林さんがナレーションを務めていた。亡くなった直後のイベントでもあったことから「先日他界しました樹木希林さんが出ていたんで、ちょっと動揺を隠せなかったです」とコメント。夫婦共演が叶わなかったことを残念がり、観客にも「一緒にスクリーンを見てくれてうれしかったです。ありがとう」と感謝していた。
最後には「しんとするのは本意じゃないんでね。またポリシーと夢を曲げないでやりつづけたいです」と今後の活動に意欲をみせていた。