内田裕也さん 40年越しに樹木希林さんと同居へ

樹木希林さん(左)の父の葬儀に参列する内田裕也さん=1989年1月
 釈放され原宿署を後にする内田裕也さん=2011年
結婚情報誌「ゼクシィ」の2011年のCMに出演した内田裕也さん(右)と妻の樹木希林さん
3枚

 ロック歌手で映画俳優としても活躍した内田裕也(うちだ・ゆうや、本名雄也=ゆうや)さんが17日午前5時33分、肺炎のため都内の病院で死去した。79歳。兵庫県出身。葬儀・告別式は近親者で行い、お別れの会は後日予定。

 40年以上の別居生活を続けながらも数奇な夫婦関係で結ばれていた裕也さんが、妻・樹木希林さんのもとへと帰る。

 関係者によると、裕也さんは東京・南麻布にある光林寺の内田家の墓に眠る。同所は樹木さんが余命宣告を受けてから終活を行い、葬儀場として選び内田家の墓も購入した場所。樹木さんが「死んだ後は同居ね」と語っていた通りになる。

 2人の夫婦愛は独特だった。73年の結婚から1年半後に別居を開始。81年には内田が離婚届提出すると、樹木さんが裁判を起こし無効となるも、別居婚を続けた。しかし、晩年はお互いが距離を縮め、特別な絆を深めていた。

 昨年9月、病床で意識混濁した樹木さんへ裕也さんがスマホ越しに「しっかりしろ!!」と呼びかけると樹木さんが反応したという。裕也さんは樹木さんが荼毘(だび)に付された後、アゴの骨を拾い、持ち帰った。後日公表したコメントでは「啓子(樹木さんの本名) 今までありがとう。見事な女性でした」と感謝。ラストライブとなった昨年大みそかの「NEW YEARS-」で裕也さんは、樹木さんが好きな「朝日のあたる家」を切々と歌い上げた。

 樹木さんも娘の也哉子には「お父さんには、ひとかけらの純なものがあるから」と絆を強調した。18年8月13日に左大腿(だいたい)骨を骨折して手術する際に「今まで悪かったわね」と電話。入院最後の一カ月は「裕也さんに会いたい」と毎晩、語っていたという。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス