中島健人 魂の生演奏をヒガシ絶賛「すげえな」天才作曲家が乗り移ったかのよう
少年隊の東山紀之(52)が19日、茨城県内で行われた、主演のフジテレビ60周年記念ドラマ「砂の器」(28日、午後7・57)の制作発表に、共演するSexy Zoneの中島健人(25)、俳優の高嶋政伸(52)、野村周平(25)とともに出席した。誰もが知る松本清張原作の不朽の名作を、現代版にアレンジした今作。平成のフィナーレを飾るべく、刑事・今西栄太郎役の東山は、中島演じる天才作曲家・和賀英良と魂のぶつかり合いを見せる。
東山の言葉は熱を帯びていた。「和賀は若さ故に犯行を犯してしまう。それに対抗するには等身大でぶつかっていこうと。人生経験もある男と、これから伸びていく男との2人のぶつかり合いでした」。
自らの不遇な生い立ちから、犯人の和賀に自身を投影しながら追い詰める東山版・今西。対峙(たいじ)する和賀を演じる中島と、魂の真っ向勝負を演じた。
中島は、過去に加藤剛さん、田村正和(75)、佐藤浩市(58)、中居正広(46)らが演じてきた和賀役を俳優人生のターニングポイントに位置づけている。「自分の中の最高の情熱を注ごうと。和賀に魂を委ねたい」。撮影期間中は東山の指令で、普段の決めぜりふである“セクシーサンキュー”を封印。複雑な過去を持つ天才作曲家役にのめり込んだ。
この日は、和賀が協奏曲「宿命」をピアノ演奏するクライマックスのシーンを撮影。中島は総勢50人のフルオーケストラをバックに、小学2年生から始めたというピアノの腕前を披露してみせた。和賀が乗り移ったかのようなダイナミックな生演奏に、東山も「すげえな!ここまでとは思わなかった」と絶賛。ボルテージの高まりを垣間見せた。
東山は「松本清張という日本が生んだ素晴らしい作家の思いをつなげます」と、名作のスピリットを新時代へと引き継ぐ決意を語った。