ＮＨＫ放送総局長の定例会見が２０日、東京・渋谷の同局で行われた。１２日に麻薬取締法違反容疑で逮捕されたピエール瀧容疑者（５１）が出演していた大河ドラマ「いだてん　東京オリムピック噺（ばなし）」に関する件に加え、８％台にまで低迷している視聴率にも善後策の説明も行われた。

　これまでに「てこ入れ」の必要性を語っていた木田幸紀総局長は、「僕自身は毎回楽しく見ており、非常にこだわって企みに満ちた作り。幅広く、多くの皆さんに楽しんで頂いているとはいえないかもしれないが、今後少しでもその楽しさが分かるように、ＰＲなどを節目節目で行っていきたい」と述べた。

　「五輪が近づいている世の中の雰囲気も後押しがあるのでは」と期待したうえで「制作に関わっている皆さんには、最後まで、最初企画した狙いを貫いて、後にも先にもない大河を作り、走り抜いていただきたい」と求めた。

　【「いだてん」これまでの視聴率】

　▼第１話　１５・５％　▼第２話　１２・０％　▼第３話　１３・２％　▼第４話　１１・６％　▼第５話　１０・２％　▼第６話　９・９％　▼第７話　９・５％　▼第８話　９・３％　▼第９話　９・７％　▼第１０話　８・７％　▼第１１話　８・７％（数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ）