中井貴一「最後まで、本当にお見事でした」名脇役・織本順吉さん悼む
名脇役として活躍した俳優の織本順吉(おりもと・じゅんきち、本名中村正昭=なかむら・まさあき)さんが18日午後0時2分、老衰のため栃木県那須塩原市の病院で死去した。92歳。神奈川県出身。織本さんと「最後から二番目の恋」で軽妙なやり取りを繰り広げた俳優の中井貴一(57)は「最後まで、本当にお見事でした」と悼んだ。
訃報が流れた25日、中井は公式ブログで「どんどん、大切な先輩たちが旅立ってしまいます」と追悼した。
中井が市役所の職員役で主演した「最後から-」シリーズで、織本さんはクレーマーの老人役をユーモラスに演じ、二人の丁々発止のやりとりは見どころの一つとなった。
中井は「撮影が終わる度に『貴一さん、俺この番組大好きなんだよ。番組が続く限り、出してよね』と、よく仰っていらっしゃいました」と回想。「再びご一緒出来ず、その事だけが悔やまれます」と残念がった。
現場での姿を「スタンバイ時間に助監督が椅子を差し出しても『ありがとう、俺は立ってる方が良いんだ。』と仰って、チャーミングに笑われた笑顔が忘れられません」と振り返り、「最後まで、本当にお見事でした。ご冥福を、心よりお祈り致します」と悼んだ。