森昌子“2度目”引退 還暦の決断 26日ファンにお別れ直接報告
歌手・森昌子(60)が25日、今年いっぱいで芸能界を引退することを発表した。報道各社へのファクスに「どうか私の我儘(わがまま)を許してください」とつづって、13歳のデビューから応援し続けてくれたファンに理解を求めた。1986年に森進一(71)との結婚を機に一度は引退したが、離婚翌年の2006年に復帰。バラエティーでも活躍を見せていたが、還暦を迎えて人生の転機を決断した。
芸能界に飛び込んで47年、“2度目の引退”を宣言した。「人生の残された時間を具体的に考え始めた時に、もう少し穏やかな時間の中で、芸能活動以外の事に時間を使って人生を充実させたいと思うようになりました」。60歳で身を引く訳をファクスにつづった。
関係者によると、昨年10月に還暦の誕生日を迎えた森は、昨年末での引退を所属事務所に相談。話し合いの末に、ファンに感謝を伝えてから、と1年間先延ばしにして、活動期限を今年いっぱいに定めたという。還暦記念の全国ツアーは昨年10月にスタート。今年12月12日までのスケジュールは公表されているが、その後も芸能生活を締めくくるファイナル公演が計画されており、最終的には130公演を超える見込みだ。引退後の新生活について、周囲には「新しい趣味を持ちたい」と話している。
森はオーディション番組「スター誕生!」をきっかけに、72年に「せんせい」でデビュー。山口百恵さん(60)、桜田淳子(60)と「花の中三トリオ」と呼ばれ人気を博した。86年に進一と結婚し、いったん芸能界を引退。3児をもうけたが、離婚後、20年ぶりに芸能活動を再開させた。後に「生活のため」と復帰理由を語り、長男で人気バンド・ONE OK ROCKのTaka(30)らを育て上げた、スパルタ育児についてトークすることもあった。
ファクスと同じ文面を公式ホームページにも掲載し、「弱虫で大した取柄もない私を、笑顔でこんなにも長く応援してくださって…ファンの皆様には心から感謝しております」と思いをつづった森。26日には埼玉公演のステージに立ち、ファンに、お別れを直接伝えるとみられる。28日には引退会見を行う。