１月３１日に脳出血のため死去した双子ユニット・ドリーミングの妹「かよ」こと寺田嘉代さんを送る会「それいけ！ドリーミング　寺田嘉代を送る会」が２６日、東京・青山葬儀所で営まれ、歌手・山本リンダ（６８）女優・岸本加世子（５８）、田中美奈子（５１）、声優・山寺宏一（５７）ら３００人が参列。姉の千代が送る会後に取材に応じ、思いを語った。

　千代が人気アニメ「それいけ！アンパンマン」（金曜、前１０・５５）のオープニングテーマ「アンパンマンのマーチ」を歌うと、会場から同アニメのエンディング曲「勇気りんりん」を臨む声があがった。“アンコール”に応えて即興で追加の１曲を捧げる“アンパンマン葬”で明るく見送った。

　千代は「アンコールで救われた。（嘉代も）うれしかったと思います」と明るいことが好きだった妹を思い返した。ずっと一緒だった双子の妹を失ったが、「声をかけられると涙しますが一体化しちゃったんじゃないかというくらい寂しさがない」と自身の胸の奥に妹の存在を実感する。

　自身と違ってマメだったという妹との思い出は、「私が口ずさんだだけで、ハモっていた。うっとうしかったけど楽しかった」と懐かしんだ。今年１月６日に倒れてから３１日まで生きた妹に最後は「よく頑張ったね。私だったらできない」と声をかけたが、「ありがとうと声をかけられなかった。（最後に伝えたいのは）ありがとうの言葉ですね。私の誇り」と伝えていた。

　今後も「歌も２人の声が聞こえてくるように歌いたい」と語り、２人で歌い続けた「アンパンマンのマーチ」も「夢と希望を届ける歌は歌い続けていくと思います」と誓った。