コシノ三姉妹 生家に母の名冠した「アヤコ食堂」オープン「お母ちゃん喜んでる」
“コシノ三姉妹”ことコシノヒロコ(82)、コシノジュンコ(79)、コシノミチコ(76)が、大阪府岸和田市内に亡き母・コシノアヤコ=本名・小篠綾子=さん(享年92)の名前を冠にした「アヤコ食堂」を27日にオープンすることになり、26日、同所で記者会見した。この日は2006年に亡くなったアヤコさんの命日。
ロンドンを拠点にするミチコを含め、三姉妹が顔を合わせるのは昨年3月26日のアヤコさんの命日以来。この日朝、3人で墓参りに行ってから会見にのぞんだ。長女のヒロコは「お母ちゃんが亡くなってから空き家になっていたから、どうやって残すか悩み抜いていた。こうやって食堂になって残してくれて心から喜んでいます」と笑顔を浮かべた。
次女のジュンコは「消えそうな灯をつけていただいた。お母ちゃんの洋装店が見違えるように。庶民的なのが大好きなお母ちゃんだったので、お母ちゃんも喜んでいると思う」と語った。
“お母ちゃんの思い出の味”は「鯛の唐揚げ」(ヒロコ)、「卵焼き」(ジュンコ、ミチコ)といい、卵焼きはメニュー入り。3人は3時のおやつ代わりに食べていたというシャコもメニュー化を希望していた。
会見中も長女のヒロコが話すとジュンコが熱弁をふるい、ミチコが微笑みを浮かべて見守る…という三者三様のキャラクターがあらわれた形。3人でいる時は「仕事の話はしない」(ヒロコ)といい、「同業者ですからね」と3人でうなずいていた。
同所はもともと“コシノギャラリー”「コシノ洋装店」として一般に開放されていたが、1月末で閉店。料理を振る舞うことが大好きだったというアヤコさんにちなみ、リニューアルして「食堂」をオープンすることが決まった。
アヤコさんの生涯は、2011年にNHKでドラマ化(連続テレビ小説『カーネーション』)されている。