マイケル・ジャクソンさんの壁画が撤去論争に…少年虐待疑惑で近隣住民が要求
米ニューヨークの建物に描かれた、2009年に死去した人気歌手のマイケル・ジャクソンさんの壁画を巡り論争が広がっている。
マンハッタン南部イーストビレッジにある壁画は、ブラジル人アーティストのエドゥアルド・コブラ氏が昨年7月に制作。ビルの壁にジャクソンさんの幼少期と大人になってからの顔を対比させ、「成長の変遷」を浮かび上がらせた。近隣住民からは「名所」とされていた。
しかし、今年1月の映画祭に出品されたドキュメンタリー「リービング・ネバーランド」で少年時代にジャクソンさんに虐待されたとする2人が被害を証言し、住民らから撤去要求が出る騒ぎになった。
批判を受けてコブラ氏は地元紙に声明を発表し、単なる称賛目的ではなく、子どもから大人という人物の変遷を描いたと反論。ジャクソンさんは米国史と世界の音楽史の一部になっているなどとして、撤去の意思はないと表明した。