ウォーカー・ブラザーズのスコット・ウォーカーさん死去「ダンス天国」大ヒット
1960年代、ビートルズに匹敵する人気グループだったウォーカー・ブラザーズのボーカルでシンガー・ソングライターのスコット・ウォーカー(本名ノエル・スコット・エンゲル)さんが22日、死去した。所属レコード会社「4AD」が25日、発表した。76歳。米オハイオ州出身。
60年代にカリフォルニアでウォーカー・ブラザーズを結成した。渡英して英国や日本でブレークし、スコットさんはアイドル的な人気者に。「太陽はもう輝かない」、「ダンス天国」などの大ヒットを飛ばした。ソロ転身後も人気は衰えず、70年代後半にはグループを再結成した。
近年は英名門レーベルの4ADからアバンギャルドな作品を発表。07年には故デヴィッド・ボウイさんが製作総指揮のドキュメンタリー映画「スコット・ウォーカー 30世紀の男」が公開された。
後進への影響は多大で、レディオヘッドのトム・ヨークはツイッターで「とても悲しい。彼はレディオヘッドと私自身に大きな影響を与え、私が自分の声と言葉をどう使えるか教えてくれました。(スコットさんがキュレーターだった00年の)メルトダウン・フェスティバルで一度、彼に会いました。優しく紳士的なアウトサイダーでした」と悼んだ。